「ジュエリーのお手入れって難しそう!」と思っていませんか?

もちろん自宅でのお手入れが難しい場合もありますが、日ごろのケアを続けることで、ジュエリーは長く美しく輝き続けます。そして大切に使っていただくことで、次の世代にまで受け継ぐことができます。ジュエリーをどこで購入したかに関わらず(購入場所については第6回でお伝えしています)、手元に届いた後のケアがジュエリーの寿命を大きく左右します。

実はこのお手入れ方法こそ、私がこのブログで一番お伝えしたかったことです。少し熱くお話しするかもしれませんが、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。

ゴールドとプラチナのお手入れ方法

宝石のついていないジュエリー

使用後はやわらかい布(眼鏡拭きでも可・専用のクロスもあります)で優しく拭きあげてください。ただし拭く前に、ガムテープなどを使ってクロスに埃がついていない状態にしてからにしましょう。

なぜかというと、埃には石英が混ざっています。石英はクォーツとも呼ばれ、モース硬度(ひっかき傷への強さの指標)が7あります。ゴールドやプラチナはモース硬度4〜5程度で石英より柔らかいため、埃のついたクロスで拭くと傷がついてしまうのです。

ピンクゴールドは、指紋がついたまましばらく保管すると、銅の成分と汗が反応して黒っぽく変色することがあります。久しぶりに出してみたら「こんな色だったかな?」となるのは、「硫化」や「酸化」による変色です。長期保管の前には器にぬるま湯と中性洗剤(食器用の洗剤でOK)を数滴入れて、優しく手洗いしてから保管してください。

宝石のついているジュエリー

使用後に拭きあげるのは同じです。宝石がついている場合、宝石の裏側に隙間がありますよね。着けたまま入浴したり洗い物をしたりしていると、水と一緒に汚れが入り込んで乾いたままそこに付着してしまいます。「この指輪、こんなに曇ってたっけ?」の原因のひとつがこれです。

裏側の汚れには、専門店のクリーニングサービスが一番安心です(無料かどうか事前に確認してみてください)。ダイヤモンド・サファイア・ルビーなどの硬度の高い宝石であれば、ホームクリーニングも有効です。ぬるま湯と中性洗剤、使わなくなったやわらかい歯ブラシ(子供用の小さいものがおすすめ)で裏側を優しく洗い、ぬるま湯で十分に洗い流して乾燥させれば完了です。

注意点として、長い間洗っていなかった指輪は爪が緩んでいる可能性があります。汚れで宝石が固定されていた状態から、洗浄後に石揺れする場合があります。最悪、宝石が取れてしまうこともありますのでご注意ください。また、小さなジュエリーを流してしまわないよう排水口にもお気を付けください。

超音波洗浄機について

超音波洗浄機は内部の隙間に溜まった汚れを振り落としてくれますが、ご家庭ではあまりおすすめしません。洗浄前の石揺れチェックはご家庭では難しく、汚れで宝石が固定されていた場合に外れるリスクが高いためです。超音波洗浄機を使う場合は、専門店にお願いするのが安心です。

磨きクロスについて

使用していると、どうしても傷がつきます。気になるときは磨き用のクロスが市販されています。注意点として、クロスには「シルバー用」と「ゴールド・プラチナ用」があります。シルバー用には研磨剤がたっぷり入っているタイプがあるため、それでゴールドを磨くと地金が削れてしまいます。大切なジュエリーには必ず専用のクロスを使いましょう。

真珠てりクロス(全宝石に使えるおすすめクロス)

私が日常のお手入れに愛用しているのが「真珠てりクロス」です。名前から真珠専用と思われがちですが、すべての宝石に使えます。油分を含まないのに自然な艶が出て、宝石の指紋拭き取りや洗浄後の仕上げに最適です。磨き(研磨)はできないタイプですが、日常のケアクロスとして非常に使いやすいのでぜひ試してみてください。

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シルバーのお手入れ方法

シルバーはお手入れで劇的に変化するので、私は大好きな素材のひとつです。

宝石のついていないシルバージュエリー

専用のシルバークリーナーに数秒漬けるだけで驚くほどきれいになります。代用品を使うと時間がかかったり思った効果が得られないことが多いため、小さいものでいいので専用のクリーナーをおすすめします。

私が特におすすめしているのは「ハガティ シルバーケアキット(お試しセット)」です。クリーナー液・クロス・ブラシ・ピンセットがセットになっていて、これ1つでシルバーのホームケアが完結します。硫酸や研磨剤を一切使用していないためシルバー製品に優しく、それでいてしっかりきれいになります。私自身も愛用しているアイテムです。

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シルバーを購入したら、お手入れセットも一緒に揃えておくのがおすすめです。クリーナー液・クロス・ブラシ・ピンセットがセットになっていて、これ1つでシルバーのホームケアが完結します。私も愛用しているアイテムです。
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シルバークリーナーのNG使用例

注意点が3つあります。まずクロムハーツなど「燻し加工」であえて黒い部分を作ったジュエリーには、液体のジュエリークリーナーを絶対に使用しないでください。黒い部分まで取れてしまい、戻せなくなります。

次に、ハガティーのシルバークリーナーは「酸に強い透明な石」には使えますが、真珠・サンゴ・ラピス・ターコイズ・マラカイト・エメラルドなどには絶対に使用しないでください。表面が溶けたり艶がなくなったりします。

3つ目に、シルバーにゴールドなどのメッキを施しているジュエリーは、クロスで磨くとメッキが取れてしまいます。クリーナーも同様にメッキを傷める原因になるため、使用しないようにご注意ください。

素材別ケア方法を一覧比較

ゴールド・プラチナ・シルバーのケア方法の違いを表でまとめました。毎日のお手入れの参考にしてください。

素材別ケア比較表
素材 変色しやすさ 自宅クリーニング 専用クロス 注意点ひとこと
K18ゴールド △(特にPG) 中性洗剤+ぬるま湯 ゴールド専用 PGは長期保管前に洗浄を
プラチナ 中性洗剤+ぬるま湯 ゴールド専用 傷がつくと白っぽくなる
シルバー △(黒ずみやすい) 専用クリーナー(数秒) シルバー専用 燻し加工・デリケートな石はNG

PG=ピンクゴールド 専用クロスはゴールド用とシルバー用を混同しないよう注意

正しい保管方法

お手入れと同じくらい大切なのが保管方法です。正しく保管することで、次に取り出したときの状態が格段に変わります。

1点ずつ分けて保管する

ジュエリーを複数まとめてケースに入れると、硬い宝石が柔らかい地金を傷つけてしまいます。特にダイヤモンドは非常に硬いため(モース硬度10)、他のジュエリーと接触すると傷の原因になります。小袋やポーチに1点ずつ入れるか、仕切りのあるジュエリーボックスを使いましょう。

湿気と直射日光を避ける

シルバーは湿気で黒ずみやすく、宝石によっては乾燥に弱いものもあります(真珠など)。直射日光は宝石の退色や変色を引き起こす場合があります。引き出しの中や布張りのボックスなど、温度・湿度が安定した場所での保管がおすすめです。

長期保管前のひと手間

しばらく着けないジュエリーは、保管前に必ず汚れを落とし、乾燥させてからしまいましょう。特にピンクゴールドは汗・皮脂がついたまま保管すると黒ずみの原因になります。シルバーは専用クリーナーで仕上げてから保管すると、次に取り出したときに変色しにくくなります。

専門店でのクリーニングについて

自宅でのケアに限界を感じたら、専門店のクリーニングサービスを活用しましょう。多くの正規店では無料または低価格でクリーニングを行っています。

専門店クリーニングのメリット

超音波洗浄機による内部の汚れ除去、石揺れや爪の状態確認、表面の磨き直しなどを一度に対応してもらえます。特に宝石のついたジュエリーは、石揺れをプロにチェックしてもらう良い機会です。「なんとなく輝きが戻った気がしない」と感じたら、定期的に(年1〜2回程度)持ち込むことをおすすめします。

まとめ
  • 使用後は必ず優しく拭きあげる 埃には石英が含まれるため、必ずクロスの埃を取ってから拭きましょう。これだけでジュエリーの輝きが格段に長持ちします。
  • 宝石の種類によってケア方法が異なる ダイヤモンド・ルビー・サファイアはホームクリーニングOK。真珠・エメラルド・サンゴなどのデリケートな宝石は専門店へ。
  • シルバーには専用クリーナーが一番 代用品より効果的で安全です。燻し加工のジュエリーや、デリケートな宝石との組み合わせには使わないよう注意してください。
  • 保管方法もケアのうち 1点ずつ分けて、湿気・直射日光を避けて保管しましょう。長期保管前は必ず汚れを落としてから。年1〜2回は専門店クリーニングも活用してみてください。
大切なジュエリーだからこそ、正しいケアで長く美しく輝かせてあげてください。手をかけた分だけ、ジュエリーはまた輝きを取り戻してくれます。